大学卒業後、事務職中心の職歴でしたが、前職で現場の仕事の面白さに気づき、転職先を探していました。
時間に余裕を持ちたくて、自宅近くの門真周辺で探していたところ、たまたま見つけたのが当社でした。
すぐに面接に出向いたところ、勤務場所は複数あるのだけれど、
急ぎで人が必要な富田林支所ならすぐに採用いただけるとのことで、即決しました。
正直なところ、ゴミ焼却施設での勤務には衛生面での不安もありました。
しかし、面接時に職場環境について、丁寧に説明をいただき、不安は払拭されました。
特に不安がっていた妻も、例えばダイオキシンひとつでも徹底して発生しない工夫がなされていて、
焼却で発生するのは水蒸気など安全な物質であることなどを説明すると、転職を快諾してくれました。
私の家庭でも毎日、ゴミを出しています。
生活に必要な社会基盤のひとつで働くことにも大きな意義を感じたことも転職の決め手になりました。

私の仕事は、焼却炉の温度の維持管理です。
焼却の際に、有害なダイオキシンを発生させないためには、600℃〜900℃の温度帯を維持する必要があります。
ゴミ処理場にはさまざまなゴミが持ち込まれており、ゴミ収集車からピットに落とされるゴミの種類によって、焼却炉の温度が上下します。
そのため、温度が上がり過ぎた時には水を噴射して温度を下げ、燃えにくいゴミが入って温度が下がった時は燃えやすいものを入れて温度を上げるなど、一定幅の温度帯を維持するように、遠隔クレーンを使ってピット内を撹拌します。
上がりきってしまうと手遅れですので、計器類を見ながら温度の動きを先読みして適切な作業を行うのですが、読めるようになるまでには１年くらいかかります。
また、クレーンの操作は資格が必要なため、最初は計器類を覚えるところから始めて、温度管理、計器点検、クレーンの３種類の仕事を、チームでローテーションしていきます。

環境に関わっている仕事、世界的な潮流となっているSDGsにも関わり、
社会に貢献できることは最大のやりがいだと思います。
この仕事に関わってから、ゴミの出し方にも気を使うようになりました。
ゴミの分別が、焼却炉の温度管理にはとても関係しています。
例えば、ゴミの中にガス抜きされていないスプレー缶などが入っていると、焼却炉の中で爆発などが起こります。
壁に穴が空くこともあり、そうなると一旦、炉を止めて直さないといけない。
ゴミ自体も燃えきらずに固まってその場に残ると、ベルトコンベアーが詰まっていきます。
こういうことが積み重なると、有害物質が発生するリスクが高まり、環境への影響が出てしまいます。
そうならないように私たちの仕事が防波堤となるべく、日々の業務に使命感を持って取り組んでいます。

仕事上では、資格支援は充実していて、自分のスキルアップにつながっていることです。
私が勤務する富田林の焼却場の場合は５トン以上のクレーンを使用するのですが、これは国家資格保有者しか扱えません。この資格は自動車免許のような筆記と実技試験に合格する必要がありますが、これらの費用は会社が負担してくれますし、受講中も給料が通常通りに支給されます。
特殊な資格まで取得できるメリットは魅力的ですね。
また、プライベート面では自分の時間を作りやすくなりました。通常は日勤と夜勤のシフト制ですが、うまく休みを調整すれば６連休を取れます。前職だと、妻との旅行もお盆休みなどの混み合う時期でしか行くことができませんでしたが、現在は平日などの空いている時期に行くことができます。
最近では、箱根旅行に出かけることができ、妻もとても喜んでくれています。

社会貢献の気持ちを持っている人はもちろん、
自分の時間をしっかり持ちたい人には特にオススメです。
実際、私もこの職場に就いてから、自分の時間や家族との時間を作りやすくなったと思います。
以前と比べて時間に追われることがなくなり、気持ちにも余裕ができている実感もあります。
当初は健康面を心配していた妻も、時間が作りやすくなったことを非常に喜んでいますね。
仕事内容としては、コツコツ作業できる人が向いていると思います。
日常業務で大きなトラブルが起こることはほとんどなく、やるべきこともある程度決まっていますから、
未経験の方でもスムーズに入っていけると思います。
あまり馴染みのない仕事だとは思いますが、
私たちと一緒に人々の日常生活の維持に欠かせない役割を担っていきましょう。